
Tさんのプロフィール
・横浜市在住
・共働きフルタイム、都内区役所勤務
・1歳娘
・0歳児クラスへの申込を行ったものの、育休延長を決断
Tさんは都内区役所の保育課で勤務された経験もお持ちです。
コロナ禍での育休延長に至った思いや、認可保育園に入園する子を選ぶ側と選ばれる側、
両方経験されたからこその保活体験をお伺いしました!
前編は保育園の内定を得るまで、後編は育休延長の決断と保育課の視点を語っていただきます。
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子供の健康には代えられない・・悩んだ末に育休延長を決断
ずっと復職する気満々で育休を過ごす中、2021年2月頃新型コロナの変異株のニュースが流れました。
それまで、コロナは子供が発症しても重症化しないと思っていましたが、変異株は子供も重症化の可能性がある、とのこと。
子供が保育園に行くとなるとどうしても濃厚接触をせざるを得ない。
万が一コロナにかかったら・・・想像した時に怖いと感じ、育休延長を意識するようになりました。
職場に育休を延長することについて電話で相談したところ、育休期間中に代替要員の方が来ており、あと1年はその方にいてもらえるとのこと。
職場の状況としては大丈夫であることが確認できました。
夫も、私が調べて決めたことであれば賛成する、というスタンスでいてくれ、延長を決断。
あとは職場に紙を提出すれば手続き上完了することもできましたが、直接伝えるべきだと思い
職場に出向いて面談、皆に直接感謝の念と延長の旨を伝えました。
育休延長にあたっては不安な点、確認しなければならない点も多くあります。
育児休業給付金が延長できること、(去年の倍率をもとに)1歳児クラスで入園できる可能性があることは決める前に確認しておきました。
周囲は1年以内の復帰が多く、2年3年と育休を取る人はほとんどいない上、異動から1年で産休に入ってしまったので、
担当分野の知識もまだ不足している状態。
復帰した時についていけるのか、周りの人間関係構築にも不安がないわけではありません。
ただ、子供の命と健康とは代えられない、という思いです。
2月末頃には少し落ち着いていた感染者数も今は増えてきていて、この選択をしてよかったと思っています。
保育園に行ったから感染する、行かなかったから感染しない、というわけでは勿論ありませんが、
少しでもリスクを減らせるという意味ではこの選択に納得しています。
また、別の面でのメリットもありました。夫がこの4月から転職することになり、私が復職していたら子供は保育園、私は復帰、夫は新しい職場へと、
家族揃って慣れない環境に突入することになっていました。
お互いのサポートを考えると、結果的にタイミングがずれることになったのは良かったと思います。
ぜひ保育課に相談してほしい。選ぶ側の思い
最後に、元保育課の職員としてこれから保活に挑む皆さんにお伝えしたいことですが、
不安がある方はぜひ保育課の窓口に行ってもしくは電話して、直接相談してください。
私自身は窓口に直接ご相談しにきて頂いた方に、「この辺の園なら入れそう」「もう一園書いておいた方がいいですよ」
といった申込時のアドバイスもさせて頂いていました。
勿論、あくまで去年の傾向を参考にしているのもありますし、確定的なことは言えませんが、
少しでも可能性が高まるように、経験則に基づいてお話しています。
入りたい園にあたりをつけて頂いた時点で、入園の難易度等聞いて頂ければ分かる範囲でお伝えできますし、
これから挑む保活の難易度を把握して心構えができることは良いことなのではと思います。
また、フリーランスや居宅内就労だったり、勤務時間が不規則な人だったり、就労状況が伝わりにくい方もいらっしゃいます。
働いている時間と比較して収入が著しく低いと記入内容の信憑性に疑問が生じたり。
紙だけでは実態が分からないケースも多くあります。
そういった方は面談で話をお伺いすることで自治体側と認識をすり合わせることができるので、ぜひご相談頂きたいと思います。
保活は一人ひとり状況が違います。選ぶ側と選ばれる側、双方の認識にギャップが生まれないことが大事です。
わざわざ窓口まで行って質問するのは気が引ける、紙上の情報だけで足りる、と思っていても、不安があればぜひ保育課を活用してほしいと思います。
双方聞かなければ分からないこともありますから。
人によっては1-2時間ご相談される方もいます。
それでも後で「なんで落ちたんだ」と言われるより、時間をかけてでもよく理解して頂く方がいいと個人的には思っています。
コロナ禍ということもあり、手続きも郵送で完結する自治体も多いと思います。
そんな中ですが、電話でも直接でも窓口との接点を持って頂けたら嬉しいです。
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育休延長に至った思いと、保育課職員として選ぶ側の思い、貴重な体験談をお聞かせ頂きました。
わざわざ役所に行くのが億劫だったり、職員の方の時間を取ってしまうことに引け目を感じがちな方も多いのではないでしょうか。
保育課の方との認識ギャップを防ぐ、という視点は目から鱗でした。
Tさんありがとうございました!